パンジー薫の国際恋愛ブログ

国際結婚までの道のり、結婚生活についてシェアハピ

Q入籍のきっかけは?

こんにちは、パンジー薫です。

前回、なが~い婚約期間を経て結婚した話を紹介しましたが、詳しいこと(結婚したキッカケなど)は書いていなかったので、こちらでシェアハピしたいと思います。

そもそも、夫がなかなか入籍してくれなかった理由ですが、「婚姻制度」に懐疑的だったからでした。クリスチャンの夫にとって「結婚」はあくまで神に誓う契約であって、政府は関係ない、というわけです。だからわざわざ役所に届け出るのは心理的に抵抗があったみたいです。

そんな夫に対し私はというと、「制度に賛成とか反対とか個人の意思は関係なく、結婚=婚姻届けを出すものじゃないの?」といった感じ。夫に出会うまで、婚姻制度に疑問を抱いたこともなければ、婚姻届けを出さない結婚のカタチ(事実婚)を認めていなかったのでひどく混乱しました。それどころか「本当は私と結婚したくないからそんなことを言っているのではないか?」と夫の気持ちを疑う始末でした。

でも、調べてみると日本で婚姻制度が始まったのは今から120年前の明治31年(1898年)のことで、最近はじまった制度だということを知りました。そして夫だけではなく、制度に賛同できず「事実婚」を選んでいる人も少なからず存在することも知りました。よくニュースで「内縁の妻(夫)が……」と流れると、「内縁?なにそれ?」と思っていましたが、事実婚状態にある人のことだったんですね。

とはいえ、 法律上「夫婦」と認められているのといないのでは、受けられる社会保険やサービスに違いがあるのでは? と、不安なのは変わらず。特に私たちは「国際結婚」になるので、なにかあったときに法律で守られないのは怖いな……と思っていました。

イマイチ信用してなかった「事実婚」ですが、実は「法律婚」とほとんど同じように権利やサービスを受けられるんですよね。気になるデメリットと言えば、法律上「配偶者」ではないため私が専業主婦になっても「配偶者控除」や「配偶者特別控除」を使えないってことや、子どもが生まれたときに夫に認知の手続きをしてもらう必要があるってことくらい。それから遺産がある場合は、遺言状を残しておかないとパートナーに相続できないってことです。

これらはたしかにデメリットですが、私が事実婚を躊躇する本当の理由じゃないと、あるとき気がつきました。私が欲しいのは社会的「権利」や「保障」ではなくて、法律で夫を縛り付けたかったんです。私たちの関係は永遠だと信じることができないから、「保険」が欲しかったんですね。

でもある日、マクロエコノミストの崔さんの事実婚に関する記事を読んで、私の考えは変わりました。記事には、気持ちだけで繋がっている不安定な関係だからこそ、「事実婚」は夫婦愛が育まれやすい、といった内容が書かれていました。

崔さんがそう話す根拠には1970年代以降のアメリカの離婚事情があります。このころのアメリカは、夫婦どちらか一方の請求によって離婚ができる法律を採用する州が急増したそうです。しかし、予想に反して離婚率は減少したそうです。この現象をとある研究論文では、以下のように解釈しています。

“Why Divorce Laws Matter: Incentives for Noncontractible Marital Investments under Unilateral and Consent Divorce” Wickelgren, Abrahm L(2007)

「離婚しやすくなったことで、お互いのパートナーは、いざというときを意識して、離婚する際の分配を少しでも多くしたいと考える。そして、パートナー同士、婚姻関係で自分の貢献を高めるように工夫する。その結果、婚姻関係の継続につながっていくのではないか」と…。

つまり、不安定で壊れやすい関係だからこそお互いが努力し、結果として夫婦円満を維持するようになったと言っているわけです。もしもの離婚に備えて不利にならないように行動した結……という部分は正直どうなの? と思いましたが(笑)

でも、愛とは本来「法律」で縛れるものではなくてお互いの信頼で築き、思いやりで維持するものだよな、と気づきました。そして、夫との関係に自信がないからって法律婚を望むのは、私が本当に望む2人の関係とは違うと思いました。

私が望む「結婚」とは、2人が愛し合って家庭を築くこと。大事なのは私と夫の気持ちであり、2人で過ごす毎日なのだから、事実婚とか法律婚とか関係ないじゃん! ってまったく気にならなくなりました。

で、私たちの「結婚」のカタチはどうなったかと言いますと……。去年の秋に同棲をはじめ、同じ時期に妊娠もしました。区役所へは、「妻(未届)」で届けを出しました。でも、夫の要望である専業主婦をするには法律上夫婦になったほうが配偶者控除が受けられたり税制面でメリットが多かったため、今年の1月に婚姻届けを提出しました。結局法律婚をしましたが(笑)。夫が自分の信念を曲げてくれたのは、私が夫の考えに理解をし、賛同したからだと思っています。いつまでも法律婚にこだわっていたら、今の状況はなかったんじゃないかな……。

あと、大事なポイントを言い忘れていました。日本では「婚姻届け」を出しましたが、アメリカではまだなので、向こうの国では未婚扱いです。国際結婚は手続きが大変なので、アメリカに移住することになったらそのとき申請する予定でいますが、日本に住んでいる限り、必要性も緊急性もないのでそのままにしています。( 国際結婚する場合の手続きの仕方についてはまた別の記事で紹介しますね)

そんなわけで、事実婚を経て法律婚した私たちのお話でした。みなさんは、どのような結婚を望んでいますか? よければコメントで教えてくださいね。

ちなみに崔さんの記事は以下から読めます。興味のある人はチェックしてみてね♪