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日本の家具は小さい?

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photo by Vecteezy

 

夫が来日して5年目のこと。背中が痛くて眠れない、と訴えるようになった。実はこれまでも、「背中が痛い」ということはあった。そのたびにカイロプロテックや整体、鍼灸などに駆け込み対処してきたわけだが、どれもこれといって効果を実感できず中断。だがこれらの経験が無駄だったかと言うと、そうでもない。いろんな施術を試して分かったことがあるからだ。

それは、「万人に効く治療法はない」ってことだ。いろんな体質の人がいいて、それぞれ生活環境や生活のくせがある。不調や病気はそれらの積み重ねで発現するものであるから、他人に効いたからといって、自分にも効くとは限らないのだ。

たとえば、私は鍼が効きやすい体質のようで、鍼治療をするとその効果はテキメン。だが同じ店、同じ先生に施術してもらっても夫には効果がない、なんてことはざらにある。この逆もしかり。

そもそも、夫の背中がなぜ痛くなったのか。夫いわく、日本の家具が押しなべて「低い」せいだという。テーブルもイスも、アメリカ人の夫には低く、食べたり仕事するときに不自然な姿勢をとり続けてきたせいだという。

日本の家具が低いなんて、考えてもみなかった。言われてみれば、低すぎてコーヒーが飲みづらい喫茶店やカフェは存在する。だが夫いわく、そういうことではないらしい。オフィスのデスクや、市販されるリビングテーブルすべてが、微妙に低いのだという。

実際に日本のテーブルは低いのか。調べてみたら、家具販売で有名なモダンデコの運営サイトにて詳しく書いている記事を発見。

先でも述べたように日本製の物は、基本的に日本人の体格に合わせているので、テーブルは高さ68cmから72cm。椅子は座面高40cmから42cmに設定されていることが多いです。しかし、海外製品、とりわけ欧米でデザインされているものは、もう少し高いものが多いです。テーブル高だと74cmぐらいのもの一般的です。文化的に靴を履いた状態で椅子に座ることも関係していると思います。これに日本人の体形に合わせた椅子を組み合わせるとやはり違和感を感じる方が多いと思います。
(「ベストな椅子と机の高さって?人間工学にもとづく選び方について」より)

なんと、夫は正しかった。まぁ、よく考えれば体格の違う欧米人と日本人とでは物の規格が違って当然なのだけど。夫に言われなかったら気付かなかったことだ。この記事によると、日本と海外のテーブルの高さの差は、大きいもので6cm、小さいもので2cmあることがわかる。

ということで我が家のリビングテーブル&イス探しが始まった。休日デートはもっぱら最適サイズの家具探しに明け暮れた。そうしてやっとこさ見つけたのがIKEABJURSTA(ビュースタ)シリーズのテーブルニトリダイニングチェア(Nシールド オーランド BE)だ。

IKEAのBJURSTAシリーズ

Nシールド オーランド BE

テーブルは伸長式で、大人数で使用するときは伸ばせて使える点も気に入った。テーブルの高さは74cmと海外規格だ。残念ながら現在、このテーブルの販売は終了しているみたいだが、海外メーカーであるIKEAに並ぶ商品はどれも海外規格だ。大きめ(または高さのあるもの)家具が欲しい人は覗いてみるといいだろう。

イスは国産メーカーニトリのもので、座面高が43cm。一般的に設定されている高さよりも1cm高いイスになる。このほかにもニトリには、座面高が42cm以上あるイスがけっこうあるので、気になる方はサイトをチェックだ。

さて、テーブルとイスの適切な高さについて調べていたら、便利なサイトを見つけた。自分の身長を打ち込むと、ぴったりのテーブルとイスの高さを算出してくれるらしい。高さの合わないテーブルは肩こりの原因になるみたいなので、肩こりを治したいという人はテーブルとイスの見直しをしてみるといいかもしれない。

体格に合ったサイズの家具を見つけたおかげで、夫の生活はぐっと快適になった。残るはマットレスだ。ほかの家具を買うついでにニトリで買いそろえたマットレス。どうも柔らかすぎるのか、おさまりが悪いのだ。よし、買い換えよう。ということで、たまたまネット広告で見かけてよさそうだと思ったマットレスを買った。だが、高評価レビューに反して夫には合わなかった。ガックシ。

だが人生は、「求めよ、さらば与えられん」の姿勢が大事だ。私たちは求め続けた。そしてある日、横浜でマットレスのクリアランスセールが開催されるという情報を入手。そこでシモンズマットレスと運命の出会いを果たすのである。シモンズと言えば、一流ホテルでも使用されるベッド・マットレスメーカーとして有名だ。その存在は知っていたが、お値段も一流価格なので、候補からは外していた。が。実際に実物を見て触って寝てみたら、これがブラボー、ファビュラス、マーベラスなのだ。

毎日、快適な睡眠を得られるのなら、高い買い物ではない、そう思った。マットレス界の巨匠、シモンズマットレスのすごさを目の当たりにし、気付くと私たちはカードを切っていた。こうして諭吉は飛んでいったが、まるで飛んでるような寝心地を手に入れたのである。


家具を変えてから、私たちの生活はガラリと変わった。一番のうれしい変化はやはり、愛する夫から不調が消えたことだろう。

たかが家具、されど家具なのだ。

***

次回もぜひお楽しみに。

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