あるテレビ番組で、蚊は汗のにおいを嗅ぎつけてやってくると言っていた。つまり、汗かきさんが狙われやすいということだ。
この研究結果に、私は大いに納得したのを覚えている。小さいころから蚊に食われるのはいつも家族の中で「私」で、とくに「足」ばかり食われていたからだ。そう、謎に私の足は発汗する。ほかの部位にあるはずの汗腺(汗を分泌する腺)が間違って足に集中してしまったかと思うほどに。ろくに汗水流して働いてこなかった私とは大違いの足なのである。
そういえば、汗腺について調べたら面白いことを知った。なんと、汗腺の数は「人種」で異なるらしい。ロシア人は180万個、日本人は約230万個、フィリピン人は280万個。3歳までにおかれた気温環境によって汗腺の数が決まるため、寒い国で育つロシア人の汗腺は少ないらしい。
軍で働く父の影響で、幼児期を韓国、バージニア州、テキサス州で過ごしたという夫はどうだろうか。環境がコロコロと変わったので、汗腺も数を決めかねて大変だったろう。3歳からはテキサス~アリゾナ州でほぼ過ごしたようなので、汗腺はそのころに決断したのではないだろうか。「ここは暑くてかなわんから汗腺多めに作っとくか」みたいに。テキサスもアリゾナも最高気温が35~40度近くなるエリアなのだ。
夫が汗かきのおかげで、私が蚊に食われる回数は劇的に減った。人気テレビ番組「大改造‼ 劇的ビフォーアフター」のアフター並みに。
どのくらい変わったか、同番組でおなじみ、加藤みどりさんのナレーションでお伝えするとこんな感じ。
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夫と出会うまでは、たくさん蚊に食われていたパンジーさんの「足」。
それがなんということでしょう。
匠(夫)の汗によって、蚊に刺されのないキレイな足に早変わりしたのです。
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今までは追い払っても追い払っても執拗に追ってきた蚊。その蚊が今や私には目もくれず夫に付きまとっているのだ。夫には悪いが、とても快適だ。虫よけスプレーをする手間や、刺された後にクリームを塗りこむ手間が減ったのだ。自分の手間が減った分、夫に虫よけスプレーをたくさんかけてあげるとしよう。
もうすぐ夏本番。またあいつら(蚊)がやってくる。だけど私はもう怖くない。
だって私には(汗かきの)夫がいるから。
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次回もぜひお楽しみに。
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