ぱんじーすみれのおもってたんとちがう!

国際ファミリーがくりひろげる、「おもってたんとちがう!」日常エンターテイメント。

アメリカンな気づかい

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photo by Vecteezy

 

アメリカ人の夫は、日本人の私が予想もしないような「気づかい」をする。

ある日、寒いのでトイレへ行くのを我慢していたら、

“You want me to sit down first make it warm and then you go?”
(じゃ、俺が最初に座って便器を温めてあげるから、それから行く?)

と言われた。

愛するワイフのお尻が冷えないよう、先に座って便座を温めてくれるだなんて……さてはお主、豊臣秀吉の生まれ変わりか?

雪の日、秀吉が信長の草履を懐にいれ温めておいた、という話は有名だ。その逸話を知ってか知らずか、自分の尻を差出そうとした夫。なんとも変わった気づかいをする人なのである。

ほかに、こんな気づかいもある。

スーパーに行くとき、必ず「何か欲しいものある?」と聞いてくる夫。それに対し「う~ん、ないかも」と曖昧な返事をすると、必ず私の好物であるベビースターラーメンを買ってくるのである。これは私が、あとで買ってきた袋をあさり、「(私の食べたいものが)何もない」とつぶやくからだ。ザ・先回り気づかい。はっきり「ない!」と返事したときは買ってこないあたり、私たちは「ツーカーの仲」と言える領域にきたのかもしれない。

また、私のスマートフォンが見当たらなくなると、たいていテレビ下で充電器につながれているのだが、これも夫の気づかいだ。「妻のスマホバッテリー切れは俺が防ぐ!」といった使命でも負ってるのか、私のスマホ電池残量が30%以下になると、いそいそと充電コードを差しに行ってくれるのである。

ついこの間うれしかったのは、最近朝活をしている私が朝起きてすぐ作業できるようにと、ご丁寧にパソコンをセットしてくれていたことだ。

首に負担がかからないよう、長女のすみっこぐらしアイロンビーズの箱でパソコン台をこしらえ、ワイヤレスのキーボードとマウスをブルートゥースに接続してくれていた。寝る直前まで妻のことを考え、気づかってくれるなんて。日本と言えばOMOTENASHIだが、これぞアメリカのKIZUKAIなのかもしれない。

私が仕事しやすいようセットしてくれたパソコン

夫が守ってくれるのは、私のお尻やスマホ残量だけに終わらない。肌寒い時期とクーラーが効きすぎる真夏にカフェへ行くときは、「冷え」から妻を守るため、ミニ毛布をかならず持てってくれるのだ。……やはりお主、秀吉の生まれ変わりか。


世界平和のために私たちは何をすべきか、と問われたマザー・テレサは、「家に帰って家族を大切にしてあげなさい」といったそうだ。とても素敵な返答だと思う。

夫は我が家における、平和の使者なのである。

***

次回もぜひお楽しみに。

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