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その昔。幕末の英雄、高杉晋作は言った。
「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは こころなりけり」と。
そう、人生をつまらなくするのも、楽しくするのも、すべては自分の心次第なのだ。
この言葉は、私が文を書く上でもとても大事にしている。
むかしの私は「おもしろい文章」を書こうと、必死に「おもしろいこと」を探していた。だが、ある日気付いたのだ。面白い文章を書くのに、「おもしろいこと」を発見したり遭遇する必要はないのだと(とういうよりも、そもそもおもしろいことはそんなしょっちゅう起こらない)。
大事なのは、「表現力」だ。
読む人が面白い、楽しいと思える文章を書くこと。だがそれと同じくらい、自分自身が書いてて「楽しい」と思う文章を書くのも大事だと思う。
そのために私は、おもしろいな~と思う人の本やブログを日々読んでいる。彼らからインスパイアを得るために。
と、いうワケで今回は、最近私がおもしろいな~と思った作品やブログを紹介する。
(1)『去年ルノアールで』せきしろ
ルノアール常連の作者が、ルノアールに訪れる客やルノアールで起こる出来事に妄想を膨らませに膨らませすぎて、爆発させる1冊。「よくそんなことを考えるな」と作者の想像力に関心するいっぽう、独特のシュールな表現におもわず「ふふっ」と気持ち悪い笑いが出てしまう。
(2)イギリス毒舌日記(wiltomo)
国際結婚をして、イギリス在住のwiltomoさんが綴るブログ「イギリス毒舌日記」。こてこての関西弁とキレッキレのつっこみで綴る、ど田舎のイギリス生活は痛快。毒舌というものの、愛ある毒なので読後のいやな感じは一切なし。むしろ一緒に「なんでやねん!」とつっこんでしまうコミカルな内容になっている。
(3)『おいしいロシア』(シベリカ子)
ロシア人と結婚してロシアに住だこともあるシベリカ子さんが、「食」の視点から描いたロシアのあれこれ。ほんわかした絵のテイストが、かわいい。出てくるロシア料理も全部おいしそう。無性にピロシキとボルシチを食べたくなる。ピロシキって日本でいう「おやき」なのかな、とか思ったり。
ロシア人夫とのやりとりもほっこりする。もう全部ほっこり。シベリカ子さんが描くとすべてほっこりになる不思議。ほっこりしたいときに読みに帰る1冊。
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「おもしろい」にもいろいろある。コミカルなものや、知的なものや、ブラックジョークのようなものや、ほっこりするものや。
自分にはない「おもしろい」にふれて、自分にしか書けない「おもしろい」を書いていきたい。
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次回もぜひお楽しみに。
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