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卵は卵でも、アメリカ人にとって大事な卵と言えば、「イースターエッグ」である。
イースターエッグ? なにそれ美味しいの? と思う人もいるかもしれないが、スクランブルエッグや、ポーチドエッグの類ではない。
イースターエッグとは、キリストの復活を祝うイベント「復活祭(イースター)」で飾られる卵のことである。
ここ最近日本でも、4月になると桜グッズとともに雑貨店で売られるようになったので見たことのある人もいるだろう。妙にカラフルな卵のことだ。みんな大好きカルディの店頭でも、イースターのシーズンになると卵形のチョコレートが並んだりする。
日本人に分かりやすいよう説明すると、「イースターエッグ」とは、お盆時にお供えするきゅうりの馬と、ナスの牛のようなものである。つまり、そのイベントを象徴するグッズだ。鳥が卵の殻を破って生まれるように、キリストも、「死」という殻を破って復活した、という意味があるらしい。
イースターのくわしい話はさておき。
ハロウィンが今や仮装パーティーになってしまったように、イースターにもいつからか「エッグハント」というゲームが恒例になっているようだ。日本風でいうと、「たまご早拾い競争」である。毎年イースターの時期になると、子どもたちは学校内や校庭に隠された卵を我先にと探し求めるのである。
なにやら楽しそうだ。日本でもやればいいのに。
そんなことを夫に話したら、面白い話を教えてくれた。
アメリカ映画の中には、「イースターエッグ」がたくさん隠されている、と。一体どういうことだろうか。
夫によると、いくつかのアメリカ映画には「隠れたユーモア」が散りばめられてるらしい。それらを探すのがエッグハントに似ていることから、「イースターエッグ」と呼ばれているとか。
なるほど。ディズニーランドの「隠れミッキー」みたいなものだろうか。
たとえば夫と先日みた「マイティ・ソー ~ラブ&サンダー」。この映画の中にも、たくさんイースターエッグがあったという。
劇中でてきた小籠包の神様は別のディズニー映画『bao』にでてくる中華まんが元ネタだとか、ソーの子ども時代を演じた子役は、ソー役クリスの実の息子だとか、映画インターステラーの小ネタが入るとか。
「マイティ・ソー イースターエッグ」で検索すると、隠れたユーモアを検証するブログがいくつか見つかるので、気になる人はチェックしてみるといいだろう。
それにしても。
隠れミッキーとかエッグハントとか、アメリカ人はいたずら好きというかいつまでも「子供心」を忘れないというか、「人生、楽しんだもん勝ち」精神が旺盛な点は感心する。大人になっても全力で楽しむ、ワクワクできるってすごいことだと、最近しみじみと思うからだ。
もちろん夫も例外ではない。私より5歳年上で、たいていのことは経験済みだと思うのに。未だに物事へのドキドキワクワクを忘れていないのだ。それは、週2回乗る東京行きの新幹線だったり、くら寿司が期間限定で開催するフェアだったり(夫は寿司が大好き)、毎朝の富士山チェックだったり(富士山がハッキリ見える日は意外と少ないのだ)。
新居に引越した際は、「お庭プロジェクト」をぶち上げ、庭に自力で人工芝を敷いたり、ブランコをDIYしていた。なるべく自分の手でやりたいと、カーテンレールや脱衣所の可動棚も自分で取り付けていた。レールが曲がったり、ネジ穴の場所を間違えたりしながらも。
子どものようにはしゃぎ、楽しむ姿はまるで「見た目は大人、心は子ども、その名はおじさん(夫)!」である。
本人もその自覚はあるようで、「俺の心は6歳のままだから」と何回もドヤ顔で言われたことがあるくらいだ。伊代はまだ16ならば、夫は「永遠の6歳」なのだ。
現在、我が家は2歳と4歳の娘を育てるモーレツファミリーだ。毎日がバタバタで、ゲソゲソである。だが、そんな日々でも笑いが絶えない家族でいられるのは、夫が日常に「イースターエッグ」を散りばめてくれているからだと思う。
愛妻弁当を電車に忘れたら、退勤後はるばるとりに行ってそれをホームで食べたとか、真冬に私がトイレに行くのを我慢していたら、便座に座って温めといてあげようか、と申し出てくれたりとか、あんなに下げるのを嫌がっていた便座の蓋も、007ばりのミッションを与えたら下げてくれるようになったとか。
ハッピーなこともアンハッピーなことも、トラブルも。
永遠の6歳の夫が率いる我が家にとっては、全部人生を盛り上げる仕掛け「イースターエッグ」なのである。
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次回もぜひお楽しみに。
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