知恵袋と言えば、Yahooよりも、「おばあちゃん」に信頼を置いている私。
「風邪をひいたときは首にネギをまく」というアイディアはぶっ飛んでるが、ネギに含まれるアリシンという成分が、実際にウィルスをぶっ飛ばしてくれるのだとか。半信半疑で私もやったことがあるが、これがとても効いた。
ネギ巻きのほかに、我が家で定番の風邪メニューと言えば、大根いりのおかゆだ。大根は消化を助けてくれるので、風邪で胃腸の働きが低下しているときに重宝している。大根をいれることで、味に深みも出るのでおすすめだ。
おかゆに飽きてきたら作るのがチキンスープだ。アメリカでは定番の風邪メニューらしい。昔、夫がおかゆをくわず嫌いしていたときに、アメリカ式風邪を治すチキンスープを紹介するブログを発見してその存在を知った。
病人にチキンスープ? と思いつつ作ったが、これが ベリーテイスティー! 以来、おかゆに並ぶ、我が家の定番風邪メニューとなっている。しかしなぜアメリカ人の夫はチキンスープのことを教えてくれなかったのか。教えてくれれば、無理やりおかゆを口に押し込むこともしなかったのに……。
そして欠かせないのが、アメリカ人の夫をもつ妻ならおなじみ(?)の、セブンアップだ。
セブンアップとは、レモンとライムのフレーバーが爽快感抜群の炭酸飲料だ。アメリカに住んでいるとき、夫は風邪を引くといつもこれを飲んでいたようで、「風邪にはセブンアップ」と譲らない。そのため、夫がゴホゴホやり始めたときはいつも、私はセブンアップを買いに走るのだ。
だが最近のこと。近所のスーパーへ、近所のコンビニ(4件も回った)へ、近所のドラッグストアへ……走って走って令和のフォレストガンプかよってくらい走ったが(車で)、いっこうにセブンアップは見つからなかったのだ。
なぜだ。セブンアップに何が起きている。
気になった私は調べてみることに。すると、製造メーカーであるサントリーは、去年1月に生産を終了していたことがわかった。ガーン。
しょうがないので、代わりにレモン風味の炭酸飲料はないかと、イオンへ行くことに。そして飲料コーナーに積み上げられた段ボールの山の中に、ヘブン……いやセブンアップと書かれた2リットルペットボトルを見つけたのである。
イオンが輸入したのであろうか。詳しいことは分からないが、とりあえずよかった。2リットルはでかいが、セブンアップに変わりない。こうして無事にセブンアップを家に持って帰ることができたのだ。
家につくと、夫には"It's big!"と言われたが、見つけるのにどれだけ苦労したか説明し、飲み干してもらった。おかげで夫の風邪も治り、めでたしめでたし。
しかし、今後どうしようか。今回は運よく見つけられたものの、また次も見つかる保証はどこにもない。
……まぁ、いいか。私にはおばあちゃんの知恵袋があるではないか。夫がまた風邪を引いたらば、ネギを首に巻き、大根入りおかゆとチキンスープで看病しよう。それがアメリカ人夫をもつ、日本人妻の知恵袋なのだ。
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次回もぜひお楽しみに。
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