ブログ訪問ありがとうございます。コラムニストのパンジー薫と申します
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先日、久しぶりに大学の大先輩であり友人のシニア's(全員60歳オーバー)に会ってきた。
最後に会ったのは、長女が産まれて間もないころだったので4年ぶりの再会だ。積もる話は山ほどあったが、とりあえず三人目妊娠の報告を。すると、「三人目⁉ すごいね~おめでとう! しかし3人目とはねぇ。すぐ離婚すると思ってたよははっ」と言われた。
「すぐ離婚すると思っていた」
実はそう言われるのは一度や二度じゃない。
魔の三年目を超え、結婚5年目に突入した今なら言っても大丈夫だろうと人は思うのだろうか。最近になって、友人からチラホラとそう言われることが増えたのだ。
そんな友人たちの本音に私が思うのは
DA・YO・NE~★ だ。
友人らがそう思うのも無理はない。実際に国際結婚は離婚率が高いし、私自身、自分のことを棚に上げて、妹夫婦(アメリカ人と結婚)に対してひそかに「すぐ離婚するだろうな~」と思っていたからだ(なんて姉だ)。
しかしそんな妹夫婦も先日無事に3回目の結婚記念日を迎えた。結婚1年目にはケンカばかりだった彼らも、2人目が産まれ、忙しいなかでも月1でデートにでかけるなどして、夫婦関係をとても大切にしている。そしてそれが、2人の仲をぐっと深めている気がしている。
いつまでも仲良し夫婦でいるコツなんて、結婚歴たかだが5年の私が言うのもあれだと思う。だが、曲りなりにも5年は仲良くやってきた。なので国際結婚しても仲良しでいるコツを”あえて”5年目の若輩者の私が言わせてもらえるならば、というスタンスで語らせてほしい。結婚6年目とか10年目とかの大先輩は、「まだまだ青いわね~結婚はそんな甘くないわよ」などと言いながら、鼻くそをほじって読んでもらえればと思う。
離婚理由でトップに上がるのは、昔も今も「価値観の違い」である。円満夫婦でいるには価値観が同じであることが大事なんだな、と、理解しつつも、この「価値観」が具体的になにを指すのか、27歳くらいまで私は分かっていなかった。
そんな中、『この人と結婚していいの?』の著者である石井希尚さんに取材をする機会に恵まれ、「そのなにか」を知ることになった。
石井さんは結婚するにおいて、味覚の違いや時間感覚の「違い」は大したことではないと言った。それよりも大事なのは、その人が深いところで信じているものだと。その人の行動規範や物事の見方、決断を左右する、根本的な思想のことだと教えてくれた。
私はそれを聞いて、すぐにピンときた。夫と結婚したいならば、キリスト教への改心が必要だと。夫の行動も考え方も、物事の選択の仕方も、すべて神への信仰が根本にあるからだ。それを理解し、分かり会えないままでは、結婚できてもすぐにダメになるだろうと、石井さんの話を聞いて、やっと納得したのだ。
とはいえ、長年「神道」を信じてきた私にとって、キリスト教への改宗はそう簡単ではなかった。どうしても、万物には神が宿るという考えが抜けず、唯一神を掲げるキリスト教は受け入れがたかったのだ。
それでも、芯が一本通ったような、迷いなく生きる夫の姿を真近でみているうちに、彼の強さ、やさしさというものはどこから来ているのだろうか、と思い始めた。同時に、彼のように自分も迷わず、惑わされず、つねに安定した心で生きていきたいな、と思うようになったのだ。
聖書は難関で、未だに理解できないところばかりだ。だが、夫から言われた「聖書は神様からのラブレターなんだよ」という言葉が、私の神様への認識を変えた。
それまで私にとってどんな宗教も、神道でさえ、スピリチュアル的な域を越えなかった。だが夫からそう言われ、改めて聖書を読んでみることで、神様は愛そのものなんだという風に理解したのだ。聖書には、愛と言う言葉があふれている。
生命の誕生はビッグバンが始まりだとか、人は猿と同じ祖先から進化したという「科学」を信じる人もいる。でも私は、神様の愛を信じたい。そして神様の作った男女の愛や、友情の愛や、家族の愛や、隣人の愛、そういったものを信じて生きていきたい、と心から思ったのだ。
夫と出会い、一緒に時間を過ごし、彼との愛を育くむ中で、少しづつ少しづづ、5年という歳月をかけて改心したのである。改心という言葉を書いたが、そんな大それたものではない。自分がどういう風に生きていきたいのか、自分の生き方を見つけた、という感覚のほうが近い。
「俺の靴下どこいったとか」「私のアイス勝手に食べたの⁉」といった些細なケンカはあるけれど、「離婚」を考えるような大きなケンカも、考えも持ったことのない私たち。それは、結婚前に「価値観」を合わせる作業をしたからだと思っている。
国際結婚は離婚しやすいとか、日本人同士なら離婚しづらいとか。
そういったことを気にするよりも、大事なのは目の前の人を愛しているのはもちろん、その人と同じ価値観を共有できるかどうか。
これが、国際結婚歴5年そこそこの私が思う「仲良し夫婦でいるコツ」である。
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次回もぜひお楽しみに。
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